福岡市消防隊の出動状況

福岡市のオープンデータに、「福岡市消防情報メール」という福岡市消防局が配信する福岡市内の火災、事故、救急等の発生をお知らせするメルマガ「ふくしょうめーる」を解析し、データ化してたものがあります。これはメールが配信されたら、すぐにオープンデータを更新する仕組みを、ISITのBODIKで実装したものです。このデータを使って、リアルタイムに地図上にマッピングするアプリを作成しました。

福岡市消防隊出動状況可視化アプリ: https://shigerutakano.github.io/bodik-visualizations/fukusyo_mail

このアプリでは、24時間以内に送信された消防メールの住所情報から、国土地理院のAPIを活用して、緯度経度を算出して、消防隊のおよその出動場所を地図上に表示しています。これは消防隊の出動状況ですので、救急車単体の出動はカウントされていないのですが、「救急」は、緊急度や重症度が特に高い場合などに、救急隊に加えて消防隊が出動しているもの、「救助」は、交通事故など、消防隊が出動して救出活動、「警戒」は、マンション等での非常ベル等がなった場合の、消防隊の出動ということです。詳細は、福岡市のホームページに記載があります。このアプリは、近所でサイレンが鳴った際に、どのあたりに出動しているのかを、すぐに調べることができます。このアプリ上で、「頑張って!」と消防隊にエールを送る機能があってもいいかなと思っているところです。

また、どのような場所での出動が多いか?などが知りたい場合、長期的な分析が必要になります。そこで、2025年の消防隊の出動状況をLooker Studioでダッシュボードを作成して可視化してみました。オリジナルのデータは福岡市のBODIK ODCSに格納されています。

2025年の福岡市消防隊の出動状況: https://lookerstudio.google.com/reporting/3d79bf16-6d98-4067-87c6-071eb6096eea

上記のダッシュボードの地図上のヒートマップを見るに、発生箇所は博多駅周辺に集中しているように見えますが、発生件数は東区が今のところ1位になっています。特に「救急」に関する出動が多いようです。なぜ東区が多いのかは、深掘りした方が良いかもしれません。

本日は9月1日の防災の日ということで、消防隊の出動に関する記事を書いてみました。同じオープンデータでも、リアルタイムに知りたいことと、長期的な分析への活用など、さまざまな切り口で活用することができます。同様なオープンデータは、まだまだありますので、BODIKアプリとして公開していきたいと思います。

たかの