オープンデータの利活用を推進するために「BODIK API」を公開します。

背景

  • デジタル庁により、自治体がオープンデータを公開するときのデータとして「推奨データセット」や「自治体標準オープンデータセット」が公開されています。
  • 各自治体では、「推奨データセット」あるいは「自治体標準オープンデータセット」にしたがって、自治体が持っているデータの公開を順次進めています。
  • 公開する場としては、各自治体のWebサイトやCKANに代表されるオープンデータ公開用のツールが使われており、それらを通じて、自治体のオープンデータにアクセスできるようになってきています。

データを利活用する際にはいくつかの問題もわかってきました。

  • 自治体ごとにオープンデータのファイルがどこにあるのかを見つける必要がある。
  • 自治体によっては「自治体標準オープンデータセット」の一部のデータが公開されていない場合もある。
  • 同じ「自治体標準オープンデータセット」のデータファイルであっても、自治体によってファイルの構成(ファイルの文字コード、項目名など)が異なる場合がある。
  • 複数の自治体のデータを扱うアプリケーションの場合は、それぞれの自治体の公開状況に応じてアプリケーション側で対応する必要がある。

自治体標準オープンデータセットについて

BODIK API

オープンデータを利活用する際の課題を解決する1つのソリューションとして、「BODIK API」を構築し、公開します。

BODIK APIは次のような特徴を持っています。

  • BODIK ODMに集めた自治体を対象にします。
    • BODIK ODMは、CKANのハーベスト機能を使って、CKANを使ってオープンデータを公開している日本中の自治体のデータをまとめています。
  • 自治体が公開する「自治体標準オープンデータセット」のデータをデータベースに記録します。
    • 対象とするデータは、全国の自治体が公開している「自治体標準オープンデータセット」とその類似データセットのデータファイルです。
    • データベースに格納するときは、「自治体標準オープンデータセット」の定義に揃えます。
    • CKANのメタデータ(タグ、データセットタイトル、リソースファイルフォーマットなど)から自治体標準オープンデータセットを判別します。
  • データに記録されている位置情報(緯度、経度)に着目し、位置情報に基づく検索ができるデータベースにデータを格納しています。
    • 自治体の境界を超えて、データ検索が可能となります。
  • アプリケーションがオープンデータをかんたんに検索できるWebAPIを提供します。
  • 毎日、夜間バッチでCKANを確認し、自動的にデータを更新します。
    • 自治体がCKANを更新した翌日にはAPIで利用できるようになります。

公開サーバー

BODIK APIとして、2つのAPIサーバーを公開します。
どちらも、「BODIK ODM」に公開されている自治体の「自治体標準オープンデータセット」のリソースファイルの内容をデータベースに格納し、WebAPIで検索できるようにしています。

BODIK WAPI

  • データベースとして、Elasticsearchを採用しています。
  • 位置情報に基づいた検索が可能です。
  • WebAPIでデータにアクセスできます。

BODIK FAPI

  • データベースとして、FIWAREのOrionを採用しています。
  • 位置情報に基づいた検索が可能です。
  • WAPIと同じWebAPIの他に、FIWAREのNGSIでもアクセスすることができます。
  • FIWAREのデータ連携機能も使えます。

BODIK APIの詳細ページ

マニュアルほかドキュメントはページを分けて随時公開します。

BODIK APIについてのブログ記事

BODIK APIについてのブログ投稿記事はこちらからご覧いただけます。
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