イベント報告「BODIK オープンデータサミット」

2023年11月10日、第8回ふくおかDX祭り in SRPの中で 「BODIKオープンデータサミット」を行いました。今回のテーマはこんな感じです。

  • オープンデータやシビックテックの有識者を招いた、講演やワークショップを実施する参加型のイベント
  • データ活用社会の実現を目指し活動してきたBODIK事業も10周年
  • デジタル社会実現に向けて、これからのオープンデータについて対話を通して考えましょう!

ふくおかDX祭りの午前中の講演でのお話の流れから、同日午後の「BODIKオープンデータサミット」に繋がりますので、午前中の講演についても触れますね。

基調講演・特別講演(11月10日AM)

ふくおかDX祭りの午後の「BODIKオープンデータサミット」にも繋がる講演として、第8回ふくおかDX祭り in SRP の午前中はこのようなお話がありました。
ご講演の内容については、講演会場でリアルタイムで描いて頂いたとくみささんのグラレコ(グラフィックレコーディング)を各ご講演テーマ表題下に貼付しておりますので参照くださいませ。

9:40~基調講演:「私たちBODIKはこの10年、どうデータと向き合って来たか? そして、これからの10年、どう向き合って行くか?」

村上 和彰 氏:福岡DXコミュニティ会長、BODIK ファウンダー、株式会社DXパートナーズ シニアパートナー

グラレコ:とくみささん

10:40~特別講演:「いま知ってほしいデザインシステムが変える自治体DX」

増田 睦子 氏:一般社団法人行政情報システム研究所 主任研究員、デジタル庁 リサーチユニット ユニット長兼 デザインコミュニティーマネージャー

グラレコ:とくみささん

11:40~特別講演:「オープンデータ・自治体DXの現在地とデジタル社会実現に向けた展望」

庄司 昌彦 氏:武蔵大学 社会学部 教授、デジタル庁 オープンデータ伝道師、総務省地域情報化アドバイザー

グラレコ:とくみささん

BODIKオープンデータサミット(11月10日PM)

午前中に特別講演を頂いた庄司先生はじめ、同じくデジタル庁オープンデータ伝道師の牛島さん、午前中にメインホールでグラレコを描いて頂いたCode for Fukuokaのとくみささん、オープンデータを推進する職員さん方や、データ利活用の現場といわれるシビックテックの方々、一般企業の方など約30名が集まりました。 オープンデータは、提供する側(職員)と使う側(市民)の両輪の歯車を元気に回す仕組みづくりをしていく必要があります。本サミットでは、「デジタル社会実現に向けて、これからのオープンデータについて対話を通して考えましょう!」というテーマの中で、 このような両社の歯車の潤滑油としてBODIKの活動をご理解いただくとともに、参加された方々が今後のオープンデータの推進の活力になりましたら幸いです。

13:45~講演:フルクラウドで自治体DXを実現

BODIKオープンデータサミットのスタートは、まず鹿児島県肝付町 デジタル推進課 課長補佐 中窪 悟 氏(総務省地域情報化アドバイザー)からご講演を頂きました。 庁内へGoogleのクラウドサービスを導入するにあたり、プロジェクトを進める体制や関係者の協力方法など、現場でどのように推進してこられたのかといった貴重なお話を頂きました。 背景としては、時間がかかる国のネットワーク推進よりも早期に実現するため肝付町独自で取り組まれたこと(強い思いに感動)、さらに 導入を進めていくためにまず若手職員でプロジェクト体制をくみ、試験導入や検証を重ねて、本格導入に至った経緯など(行政でもアジャイル的に!!スゴすぎる)、また 導入に成功したことによる役場視察もかなりの数に上っているとのお話も頂きました。推進上では大変なご苦労をされておられると思いますが、そういった取組みを普通に話される中窪さん、カッコいい~(^^)

14:15~シビックテックLT

シビックテックLT(ライトニングトーク)では、データ利活用の現場と言われるシビックテック活動をしているCode for Kyushu/Code for SAGA(牛島さん)、Code for Fukuoka(とくみささん)、Code for OITA(佐藤さん)、Code for Kumamoto(ISIT上田)から各地の取り組みを紹介しました。BODIKと同じ10周年を迎えるCode forもおられ、難しい中で継続的に活動を続ける想いなども感じられました。

15:45~パネルディスカッション

特別講演をいただいた庄司先生、オープンデータ伝道師の牛島さん、データ提供側として福岡市の成本課長を迎え、コーディネーターはISIT坂本が担当し「これまでのオープンデータの振り返りと今後の方向性」についてパネルディスカッションを行いました。 オープンデータのこれまでの10年、様々な苦労や目指すべき姿、しかし行政としての難しさやデータ利活用の現場としての意見など、これからのデジタル社会を考えていく上で数多くのヒントが得られました。

16:00~アイデアソン

午前中のご講演の内容についてグラレコを使ってとくみささんからサマリをお話頂き、またパネルディスカッションのお話もインプットとしながら、写真にあるような植木鉢シートを使ってアイデアソンを行いました(ファシリテータはISIT上田)。植木鉢シートは下のほうから、デジタル社会に向けて自分がやりたい事・実現したい事(根っこの想い)を書き出し、それをベースに会場の皆さんとペアストーミングで意見交換しながら(栄養としての葉っぱに記載しつつ)、最後に大きな花の所にアイデアをまとめていくという1時間のミニアイデアソンでした。参加者はデータを提供する職員さんやデータ利活用のシビックテックや企業の方々が含まれており、真剣なアイデア出しだけでなく笑いあり元気ハツラツな発言ありとザワザワした中で、それぞれの立場から意見交換を行う事での相互理解やネットワーキング的な効果もありました。最も評判の良かったアイデアは、テーブル Jチームのとくみささんでした。

17:00~ご当地自慢とネットワーキング

アイデアソンでの楽しい会話(ストーミング)の温度感のまま、九州各地から参加頂いた皆さまの手土産についてのお話を含み、ご当地自慢をそれぞれマイクで頂きながら、会場のみなさんで立食形式で堪能しました。大分のザビエルや熊本の黒棒や陣太鼓、長崎カステララスク、福岡のとっとーと、宮崎のマンゴーサブレ、個人的には宮崎の都農ワインの風味がとても良かったです。
今回のBODIKオープンデータサミット終日を通し、研修会的な固い感じではなく、対話を通してオープンデータが支えるこれからのデジタル社会を楽しく一緒に考えていく効果と、参加者みなさまのこれからの活動にもご一緒したいと思いました。

サミット番外編

当日会場では、BODIKグッズのミニ缶(付箋紙)やBODIKステッカーを配布したり、BODIKオープンデータサミットのSNSパネルを使って記念写真を撮ったりなど、楽しいイベントとしての盛り上げにも繋がりました。SNSパネルの記念写真は参加者の一部だけになってしまっています事をご了承くださいませ。

BODIK オープンデータサミットに沢山のご参加を頂き、まことにありがとうございました!

うえだ