BODIK R&Dは、公共データ連携基盤の構想を一度に完成させるのではなく、段階的な研究開発と試行運用を通じて成熟させていく方針を採っています。構想を並べるのではなく、接続しながら成熟させることが基本的な考え方です。
R8年度の前半は、BODIK R&Dを構成する各プロジェクトを、研究構想から具体的な開発対象へと移す段階です。cms_to_ckan、ODMM-ai、拡張メタデータサーバー、VAPI、RAPI、統合データプラットフォームといった主要要素について、役割、インターフェース、データフロー、試行対象を整理しながら個別の開発に着手します。
年度中盤では、開発に着手した各要素のうち先行可能なものから試行運用に移していきます。技術的な成立性だけでなく、実際の運用に耐えるかどうかを見極めることが重要になります。メタデータ拡張が本当に探索性を高めるのか、仮想モデルの定義が現場データに対して過不足なく機能するのかを検証します。
後半に入ると、個別に検証してきた要素を相互に接続し、基盤としての一体性を高めていく段階に入ります。探索されたデータが適切に収集・整形され、メタデータ拡張に渡り、仮想モデルまたはAPI層へ接続され、最終的にプラットフォーム上で利用可能になるか。この一連の流れが見え始めることが基盤としての成熟の第一歩です。
年度後半から年末にかけて、VAPI・RAPI等を含む構成の本格運用が視野に入ります。技術の完成度だけでなく、運用ルール、責任分担、認証管理、更新フロー、利用者への提供形態といったガバナンスも整備される必要があります。本格運用とは、単にシステムが動く状態ではなく、継続的に利用され、改善され、拡張されていける状態を意味します。このフェーズは、R8年度の終点であると同時に、次年度以降の発展に向けた出発点でもあります。