FIWARE共同利用による広域データ連携基盤の実証
背景・目的
BODIKでは、全国の330を超える自治体が利用するオープンデータプラットフォーム「BODIK ODCS」を運用していますが、本サイトを発展させて持続可能にしていくために、TIS株式会社と連携協定を締結し、オープンデータの公開と利活用の好循環の実現を目指し、共同でオープンデータ事業に取り組んでいます。
TISとオープンデータ利活用促進で連携協定を締結
公益財団法人九州先端科学技術研究所は、2025年5月1日にTIS株式会社とオープンデータ利活用促進で連携協定を締結しました。 本連携協定は、より多くの自治体が容易に質の高いオープンデータ提供をするための仕組みを検討するこ […]
我々は、オープンデータの利活用をさらに促進していくためには、よりリアルタイム性の高いデータへの対応が不可欠であると考えています。そのため、動的なリアルタイムデータに対応可能なデータ連携基盤(FIWARE)を複数自治体で共同利用し、広域におけるDX推進やサービスの共同利用促進の有効性を検証するとともに、技術的課題や運用上の課題について検証します。
「デジタル田園都市国家構想」で推進されている自治体向けのデータ連携基盤整備の方針を踏まえ、持続可能なデータ連携基盤の確立を目指します。
実証内容
- FIWARE基盤の提供(複数自治体での共同利用)
- 各自治体のオープンデータをFIWAREに連携・可視化
- オープンデータ(CSV等)をFIWARE上にアップロード・表示
- センサー、カメラなどのリアルタイムデータの連携
- 外部のオープンデータ(気象、交通、災害情報など)の収集
- データの収集・蓄積・可視化・活用までのプロセスを簡易な形で実証
- 複数自治体でFIWAREを共同利用した時の課題の洗い出し
- 広域での課題解決など共同利用することによる有効性の検証
実証例
- ゲリラ豪雨対策
- 内容:既存のカメラ映像やIoT水位計、雨量センサー、気象庁オープンデータをFIWAREに連携。リアルタイムでビジュアライズ。
- 効果:危険箇所の早期把握、避難判断の迅速化、予測モデル構築。
- 渋滞対策
- 内容:既存のカメラやセンサー、国交省などの外部リアルタイムオープンデータ(渋滞・通行止め・工事情報)、自治体のイベント情報などをFIWAREに集約。
- 効果:渋滞の緩和、
- 学習支援
- 内容:広域で図書館の学習机のリアルタイムの空き状況を集めて、利用者に提供。
- 効果:図書館を利用する子供たちの利便性向上。
参加メリット
- 基盤を新たに調達せずに本取り組みを通して容易にデータ連携基盤を体験できる
- 自治体のオープンデータ活用をリアルタイム領域に拡張する第一歩となる
- 将来のデータ利活用施策(スマートシティ、防災、交通など)に向けた技術的知見を得る
- 費用負担なしでPoCへの参加・結果フィードバックを受けることが可能
募集対象
- BODIK ODCSに参加している自治体(都道府県・市区町村いずれも可)
- データ連携基盤の導入に興味がある自治体
- ITインフラやIoT機器等の有無は問いません
実証期間(予定)
- 2025年10月 ~ 2026年3月末
参加費用
- 無料(自治体の費用負担はありません)
- 必要に応じてFIWARE連携支援、変換ツール、可視化支援なども提供します
応募方法
- 以下のフォームより2025年9月26日(金)までにご連絡ください。
https://form.run/@bodik-fiware-demo - 記載いただく内容
- 自治体名
- 担当者の連絡先
- データ連携基盤で試したいこと
- 質問(任意、共同利用について期待する事など)
選定・今後の流れ
- 応募状況に応じて、地域バランスと実施内容を考慮し最大5自治体程度を選定予定
- 選定後キックオフミーティングを実施し、必要に応じて参加自治体毎にオンラインミーティングを開催
説明資料
お問い合わせ先
公益財団法人 九州先端科学技術研究所(ISIT)
BODIK担当
E-mail:bodik-team@isit.or.jp
Web:https://www.bodik.jp/contact/