BODIK Utility(12) BODIKエディタ かんたんな使い方

ISITでは、自治体様がオープンデータを公開する際の助けになるようなツール群(BODIK Utility)を開発し、公開しています。皆様のオープンデータ公開業務にお役立てください。

BODIKエディタ

オープンデータのCSVを編集することに着目したWebエディタです。別ブログでご紹介しました。

BODIK Utility(12)BODIKエディタ

ISITでは、自治体様がオープンデータを公開する際の助けになるようなツール群(BODIK Utility)を開発し、公開しています。皆様のオープンデータ公開業務にお役立てください。 BODIKエディタ オープンデータのC […]

今回は、BODIKエディタのかんたんな使い方をご紹介します。

BODIKエディタの使い方

BODIKエディタは、基本的には、ある列に対して一括処理を行うものであり、次のような手順で操作します。

  1. 対象となる列を選択する。
  2. アクションを選択する。
  3. 「実行」ボタンを押すことで機能が実行されます。

例外は、列全体ではなく、選択したセルに対して処理する機能があります。

  • 住所を緯度経度に変換する
  • 住所を正規化・分割する
  • 住所を郵便番号に変換する
  • URLを表示する
  • URLの画像を表示する

これらの機能では、「実行」ボタンがありません。対象となるセルを選択したときに発動します。

今回は、BODIKエディタのかんたんな使い方をご紹介します。

  1. 自治体標準オープンデータセットに揃える
  2. 文字列をセットする
  3. 列を追加する
  4. 他の列にコピーする
  5. 住所を緯度経度に変換する
  6. 住所を正規化・分割する

1. 自治体標準オープンデータセットに揃える

読み込んだCSVを自治体標準オープンデータセットの項目に揃えることができる。

操作手順

  1. 「CSVファイルを開く」でCSVを読み取る。
  2. 「自治体標準ODS」で目的の自治体標準オープンデータセットの種類を選択する。
    例:「公共施設」を選択する。
  3. 「自治体標準ODS」列グループと「オリジナル」列グループが表示される。
  4. 「自治体標準ODS」列グループには、CSVの該当する項目が表示される。
    読み込んだCSV独自の項目は「オリジナル」列グループに表示される。

説明

自治体標準ODSの項目が先に表示され、自治体標準ODSに存在しないCSV独自項目は後ろの方に表示される。

自治体標準ODSの種類を選択すると、「バリデータ」ボタンを押せるようになる。「バリデータ」ボタンを押すと、指定した自治体標準オープンデータセットの定義と照らし合わせて、問題点をレポートする画面が表示される。そのレポートを参照して、修正対応を検討してください。

2. 文字列をセットする

ある列にデータがセットされていない。例えば、自治体コードが入る項目がブランクになっている。

そんなときは「文字列をセットする」を使います。

操作手順

  1. 対象となる列を選択する。例:「全国地方公共団体コード」
  2. アクションで「文字列をセットする」を選択する。
  3. パラメータ欄にセットする文字列を入力する。今回の場合は、セットする自治体コードを入力する。
  4. 「実行」ボタンを押す。
  5. 選択した列に指定した文字列が一括でセットされる。

3. 列を追加する

読み込んだCSVに必要な列がない場合があります。

そんなときは「列を追加する」を使います。

操作手順

  1. この機能では列の選択は必要ありません。
  2. アクションで「列を追加する」を選択する。
  3. パラメータ欄に新しい列の名前を入力する。
  4. 「実行」ボタンを押す。
  5. 指定した名前の列がCSVの最後に追加される。
    • 列の名前部分を左右にドラッグして、列を移動させることができる。

4. 他の列にコピーする

選択した列のデータを他の列にコピーしたい(選択した列がコピーの'from'に相当する)ときは、「他の列にコピーする」を使います。

操作手順

  1. コピーする元の列を選択します。
  2. アクションで「他の列にコピーする」を選択する。
  3. パラメータでコピー先の列を選択する。
  4. 「実行」ボタンを押す。
  5. 指定した列にデータがコピーされる。

説明

選択した列に他の列のデータをセットしたい(選択した列がコピーの'to'に相当する)場合は、「他の列の値をセットする」を使う。

例えば、「推奨データセット」から「自治体標準オープンデータセット」に読み替えるとき、列名を変更したいときがある。しかし、本ツールは列の名前を変更する機能がないため、「新しい列を追加して、データをコピーする」という手順を取る。

5. 住所を緯度経度に変換する

住所の情報はあるけど緯度経度が抜けている場合、住所から緯度経度に変換することができます。

「住所を緯度経度に変換する」を使います。

※このコマンドは位置の微調整が必要なので、列全体を一括変換ではなく、選択したセルの住所を変換します。

操作手順

  1. 対象となる列を選択する。例:「住所」
  2. アクションで「住所を緯度経度に変換する」を選択する。
    • 右側に地図が表示される。
  3. 対象とするセルを選択する。
    • 緯度経度のデータがある場合、地図上のその位置にマーカーが表示される。
    • 緯度経度のデータがない場合、住所から変換した値を「緯度」「経度」にセットし、地図上のその位置にマーカーが表示される。
    • マーカーの位置をマウスで微調整することができる。微調整の結果は「緯度」「経度」に反映される。

注意事項

  • 住所を変換した緯度経度を「緯度」と「経度」という列に書き込みます。あらかじめ、これらの列を用意してください。
  • 緯度経度の項目が定義されている「自治体標準ODS」の種類を選択すると、必要な列が追加されます。
  • この機能は外部APIを無料の範囲内で使います。
    • 無料なので住所の正確な位置を得ることはできません。(およそ「何丁目」の精度までです)
    • 必ず、マーカーの位置を微調整して、希望する場所に合わせてください。

6. 住所を正規化・分割する

自治体標準オープンデータセットでは、住所を分割することが求められています。

そんなときは「住所を正規化・分割する」を使います。

※このコマンドが外部のAPIを無料の枠内で利用します。そのため、列の一括変換ではなく、指定したセルの住所を変換します。

操作手順

  1. 対象となる列を選択する。例:「住所」
  2. アクションで「住所を正規化・分割する」を選択する。
  3. 変換する住所データのセルをクリックします。
  4. 選択したセルのデータを住所とみなして、正規化・分割した結果を所定の列にセットする。

注意事項

  • 住所を正規化・分割した情報を次の列に書き込みます。あらかじめ、これらの列を用意してください。
    • 所在地_連結表記
    • 所在地_都道府県
    • 所在地_市区町村
    • 所在地_町字
    • 所在地_番地以下
  • 「自治体標準ODS」の種類を選択すると、必要な列が追加されます。
  • この機能は外部APIを無料の範囲内で使います。
    • あまりに大量のデータ処理を行うと無料で利用できなくなる可能性があります。
    • 大量データの一括変換要求を避けるため、セル単位の処理としています。

他にもいろいろな機能があります。ぜひお試しください。

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