BODIKエディタのスクリプトマニュアル
このページは、BODIK Utilityの BODIKエディタのスクリプト機能 のマニュアルです。
スクリプト一覧
| 区分 | スクリプトコマンド | 機能 | 記述例 |
| 列操作 | hide_col | 列を隠す | hide_col <列番号> hide_col <開始列番号>:<終了列番号> |
| show_all_col | すべての列を表示する | show_all_col | |
| del_col | 列を削除する | del_col <列番号> del_col <開始列番号>:<終了列番号> | |
| set_col | 列にデータをセットする | set_col <列名>,<開始行番号>,<終了行番号>#<文字列> または set_col <列名>,<開始行番号>,<終了行番号>#$<変数番号> | |
| add_col | 列を追加する | add_col <列名> | |
| append_col | 列データを別の列の後ろにコピーする(ブロックコピーの代わり) | append_col <コピー元列番号>,<コピー先列番号>,<列数> | |
| 行操作 | del_row | 行を削除する | del_row <行番号> del_row <開始行番号>:<終了行番号> |
| set_row | 行にデータをセットする | set_row <行番号>#<項目1>,<項目2>,<項目3>,,, | |
| copy_row | 行データをクリップボードにコピーする | copy_row <行番号>,<セパレータ> | |
| paste_row | クリップボードのデータを行にセットする | paste_row <行番号>,<セパレータ> | |
| fill_right | 行のブランク部分を埋める | fill_right <行番号> | |
| merge_row | 行をマージする | merge_row <開始行番号>:<終了行番号> | |
| ヘッダー操作 | set_header | ヘッダーをセットする | set_header |
| get_header | ヘッダーを取り出す | get_header | |
| テンプレート操作 | set_template | テンプレートをセットする | set_template <テンプレートID>#<項目1>,<項目2>,<項目3>,,, |
| get_template | テンプレートのデータをクリップボードにコピーする | get_template <テンプレートID> | |
| template | テンプレートを適用する | template <テンプレートID> | |
| その他 | transpose | 行列を転換する | transpose |
| sheets | 読み込んだExcelのシート名一覧をクリップボードにコピーする | sheets | |
| download | CSVファイルをダウンロードする | download <CSVファイル名> | |
| download_json | 表の内容をJSON形式でダウンロードする | download_json <JSONファイル名> | |
| reload | 表示しているシートデータを最初の状態に戻す | reload | |
| set_val | 変数に値をセットする | set_val $<変数番号>#<文字列> または set_val $<変数番号>,<列名>,<行番号> | |
| exit | スクリプトを停止する | exit |
機能説明
列操作
hide_col
機能
列を隠す。非表示にする。
記述
hide_col <列番号>
hide_col <開始列番号>:<終了列番号>
説明
指定した列を非表示にする。範囲を指定するときは「開始列番号:終了列番号」で指定する。終了列番号を指定しない場合、最終列までを非表示にする。
例
| スクリプト | 処理内容 |
| hide_col 0 | 列番号0を非表示にする。 |
| hide_col 5:7 | 列番号5から7を非表示にする。 |
| hide_col 16: | 列番号16以降を非表示にする。 |
show_all_col
機能
すべての列を表示する。
記述
show_all_col
説明
hide_colで非表示にした列を復活させる。
例
| スクリプト | 処理内容 |
| show_all_col | すべての列を表示する。 |
del_col
機能
列を削除する。
記述
del_col <列番号>
del_col <開始列番号>:<終了列番号>
説明
指定した列を削除する。範囲を指定するときは「開始列番号:終了列番号」で指定する。終了列番号を指定しない場合、最終列までを削除する。
例
| スクリプト | 処理内容 |
| del_col 0 | 列番号0を削除する。 |
| del_col 5:7 | 列番号5から7を削除する。 |
| del_col 16: | 列番号16以降を削除する。 |
set_col
機能
列にデータをセットする。
記述
set_col <列名>,<開始行番号>,<終了行番号>#<文字列>
set_col <列名>,<開始行番号>,<終了行番号>#$<変数番号>
説明
列名で指定した列にデータをセットする。開始行番号,終了行番号で開始行と終了行を指定できる。
セットする値を変数で指定することもできる。変数番号は半角数字で 0~9 を指定できる。
例
| スクリプト | 処理内容 |
| set_col 自治体コード#401307 | 列名だけを指定する。 "自治体コード"列のすべてのセルに「401307」をセットする。 |
| set_col 区分,5#消費税 | 列名と開始行番号を指定する。 "自治体コード"列の5行目以降のセルに「消費税」をセットする。 |
| set_col 区分,5,8#消費税 | 列名、開始行番号、終了行番号を指定する。 "自治体コード"列の5行目から8行目のセルに「消費税」をセットする。 |
| set_col 年度,0,0#年度 | 指定した列名の単一のセルにデータをセットする。 "年度"列の0行目のセルに「年度」をセットする。 |
add_col
機能
列を追加する。
記述
add_col <列名>
説明
列名で指定した列を追加する。新しい列は最後尾に追加される。
例
| スクリプト | 処理内容 |
| add_col 自治体コード | "自治体コード"という列を追加する。 |
append_col
機能
列のデータを別の列の後ろにコピーする。ブロックコピーのイメージで列単位のコピーを行う。
記述
append_col <コピー元列番号>,<コピー先列番号>,<列数>
説明
コピー元列番号の列データをコピー先列番号の列データの最後に追加する。
列数で指定した列の数分だけ、コピー元列番号とコピー先列番号に+1して繰り返す。
例
| スクリプト | 処理内容 |
| append_col 11,0,10 | 11行目のデータを0行目の後ろにコピーする。 12行目のデータを1行目の後ろにコピーする。 13行目のデータを2行目の後ろにコピーする。 ・・・・ 20行目のデータを9行目の後ろにコピーする。 |
行操作
del_row
機能
行を削除する。
記述
del_row <行番号>
del_row <開始行番号>:<終了行番号>
説明
指定した行を削除する。
範囲を指定するときは「開始行番号:終了行番号」で指定する。終了行番号を指定しない場合、最終行までを削除する。
例
| スクリプト | 処理内容 |
| del_row 0 | 行番号0を削除する。 |
| del_row 5:7 | 行番号5から7を削除する。 |
| del_row 16: | 行番号16以降を削除する。 |
set_row
機能
行にデータをセットする。
記述
set_row <行番号>#<文字列1>,<文字列2>,<文字列3>,・・・・
説明
行番号で指定した行のデータを置き換える。
与えるデータが列数よりも少ない場合、指定されたデータだけで置き換える。
主に、ヘッダー行(0行目)に正しい項目ヘッダーをセットするときに使用することを想定する。
例
| スクリプト | 処理内容 |
| set_row 0#自治体コード,自治体名,区分 | 0行目に「自治体コード,自治体名,区分」をセットする。 |
copy_row
機能
行データをクリップボードにコピーする。
記述
copy_row <行番号>,<セパレータ>
説明
行番号で指定した行のデータをクリップボードにコピーする。
<セパレータ>は、tab, comma, enterを指定することができる。デフォルトのセパレータはtabとなる。
tabを指定してコピーしたデータを表計算ソフト(Excel,GoogleSheetなど)に貼り付けると、セルに分割される。
例
| スクリプト | 処理内容 |
| copy_row 0 | 0行目のデータをクリップボードにコピーする。セパレータはタブとなる。 このデータを表計算ソフトに貼り付けると、セルに分割される。 |
| copy_row 0,comma | 0行目のデータをクリップボードにコピーする。セパレータはカンマとなる。 このデータをテキストエディタに貼り付けると、CSV形式となる。 |
| copy_row 0,enter | 0行目のデータをクリップボードにコピーする。セパレータは改行となる。 このデータを表計算ソフトに貼り付けると、縦に分割される。 |
paste_row
機能
クリップボードのデータを行にセットする
記述
paste_row <行番号>,<セパレータ>
説明
クリップボードに登録されているデータをセパレータ(デフォルトは tab)で分割し、指定した行のデータとしてセットする。
例
| スクリプト | 処理内容 |
| paste_row 0 | クリップボードに登録されているデータを0行目に貼り付ける。セパレータはタブとする。 |
| paste_row 0,comma | クリップボードに登録されているデータを0行目に貼り付ける。セパレータはカンマとする。 |
| paste_row 0,enter | クリップボードに登録されているデータを0行目に貼り付ける。セパレータは改行とする。 |
fill_right
機能
行のブランク部分を埋める。
記述
fill_right <行番号>
説明
指定された行の先頭から右方向に、既存のデータでブランクセルを埋める。結合セルを解いたのと同じ効果となる。
例
| スクリプト | 処理内容 |
| fll_right 0 | 0行目のブランクなセルを、左側のセルデータで埋める。 |
merge_row
機能
行をマージする。
記述
merge_row <開始行番号>:<終了行番号>
説明
複数行を結合して1行にする。「開始行番号:終了行番号」で範囲を指定する。
ヘッダー行が複数ある場合、この機能を使って、1行のヘッダー行にする。
例
| スクリプト | 処理内容 |
| merge_row 1:3 | 1行目から3行目をマージして、1行にする。 |
ヘッダー操作
set_header
機能
ヘッダーをセットする。
記述
set_header
説明
0行目をCSVの項目行(ヘッダー)とする。
0行目のセルデータがすべてユニークでないと、「項目が重複している」エラーが表示され、ヘッダーにすることはできない。
0行目をヘッダーにセットしたあと、0行目は削除される。
例
| スクリプト | 処理内容 |
| set_header | 行番号0をヘッダーとする。 |
get_header
機能
ヘッダーを取り出す。
記述
get_header
説明
ヘッダーをデータとして取り出し、行番号0として挿入する。
ヘッダーを修正したいとき、次の手順で修正する。
- get_header
- 0行目を修正
- set_header
例
| スクリプト | 処理内容 |
| get_header | ヘッダーを取り出し、行番号0に挿入する。 |
テンプレート操作
set_template
機能
テンプレートをセットする。
記述
set_template <テンプレート番号>#<項目1>,<項目2>,<項目3>,・・・
説明
書式整形用のテンプレートをセットする。テンプレート番号は半角数字で 1〜8 の範囲で指定する。
登録したテンプレートは、「自治体標準ODS」と同じように選択できる。
テンプレートで指定した項目はCSVの先頭に表示される。
「add_col」で追加した列を所定の場所に移動させたいときにテンプレートを使用する。
例
| スクリプト | 処理内容 |
| set_template 1#自治体コード,自治体名,区分 | テンプレート番号1として、「自治体コード,自治体名,区分」をセットする。 |
template
機能
テンプレートを適用する。
記述
template <テンプレート番号>
説明
登録されたテンプレートを適用する。テンプレート番号は半角数字で 1〜8 の範囲で指定する。
テンプレート番号を指定しないと、オリジナルに戻す。
例
| スクリプト | 処理内容 |
| template 1 | テンプレート番号1を絵起用する。 テンプレート番号1に定義されている項目名が表の左側に表示される。 |
| template | テンプレートを解除して、オリジナルの状態に戻す。 |
get_template
機能
テンプレートの確認時に使用する。
テンプレートに登録されている項目名の配列をクリップボードにコピーする。
記述
get_template <テンプレート番号>
説明
書式整形用のテンプレートの項目名配列をクリップボードにコピーする。テンプレート番号は半角数字で 1〜8 の範囲で指定する。
例
| スクリプト | 処理内容 |
| get_template 1 | テンプレート番号1の項目名配列をクリップボードにコピーする。 |
その他
transpose
機能
行列を転換する。行と列を入れ替える。
記述
transpose
説明
表示している1行目と1列目を行列のヘッダーとして、行と列を入れ替える。
例
| スクリプト | 処理内容 |
| transpose | 行と列を入れ替える。 |
download
機能
表示しているデータをCSVで保存する。
記述
download <ファイル名>
説明
CSVファイルとしてダウンロードする。
CSVファイルの文字コードは、「UTF-8 BOM付き」となる。
例
| スクリプト | 処理内容 |
| download test.csv | 表示しているデータを「test.csv」というファイル名でダウンロードする。 |
download_json
機能
表示しているデータをJSONファイルとしてダウンロードする。
記述
download_json <ファイル名>
説明
JSONファイルとしてダウンロードする。
JSONファイルの文字コードは、「UTF-8」となる。
例
| スクリプト | 処理内容 |
| download_json test.json | 表示しているデータJSONの配列として、「test.json」というファイル名でダウンロードする。 |
set_val
機能
変数に値をセットする。
記述
set_val $<変数番号>#<値の文字列>
set_val $<変数番号>,<列名>,<行番号>
説明
変数に文字列または指定したセルのデータをセットする。変数番号は半角数字で 0~9 を指定できる。
セットした変数の値をset_col で利用する。
例
| スクリプト | 処理内容 |
| set_val $1#令和7年度 | 変数「$1」に「令和7年度」という文字列をセットする。 |
| set_val $1,年度,1 | 変数「$1」に「年度」列の1行目のデータをセットする。 |
reload
機能
表示しているシートデータを最初の状態に戻す。
記述
reload
説明
GUIの「シート選択」と同じ処理を行う。最初の状態に戻るため、削除した行、列が復活する。
例
| スクリプト | 処理内容 |
| reload | 表示しているデータをファイル読み込み時の状態に戻す。 |
exit
機能
スクリプトの実行を停止する。
記述
exit
説明
スクリプトを途中で止めたいときに使用する。exit以降のスクリプトは実行されない。
例
| スクリプト | 処理内容 |
| exit | スクリプトの実行を途中で止める。 |
sheets
機能
読み込んだExcelのシート名一覧をクリップボードにコピーする。
記述
sheets
説明
改行コードを区切りとして、シート名一覧をクリップボードにコピーする。
例
| スクリプト | 処理内容 |
| sheets | 読み込んだExcelのシート名をクリップボードにコピーする。 |

